製品概要

• GYセンサとデータロガーを組み合わせたGY式精密水位計です。
• GYセンサ（磁歪式）は、Widemann効果による磁歪現象を応用した工業用変位センサを用いています。センサプローブに沿って非接触で移動するマグネットによって磁歪線の上にねじり歪を発生させ、その歪みの伝播時間を測定して位置を知るアブリュート方式の高精度水位センサです。
• 精度が高く、温度による影響はほとんどないので、温度補正が不要です。ステンレス製定規の膨張率に近いです。（例：ステンレス鋼（18Cr,8Ni）の線膨張率（20℃）→14.7ppm）
• 従来の圧力式水位センサでは得られない0.01%FS以下の高分解能、0.05%FS以下の非線形性を有します。
• GY式精密水位計の測定水位幅は、30cm、50cm、100cmの3種類があります（これ以外の測定水深幅をご希望の場合は、お問い合わせください ）。
• GYセンサは電圧出力し（0～5V）、データロガーで記録します。
• GY式精密水位計のセンサ電源は、9V角型アルカリ乾電池を2個使用します。記録間隔10分で約3ヶ月以上持ちます（プレヒート時間1秒、瞬時値記録）（UIZ-GY□□□-LRの統計モード（瞬時値・平均値・最大値・最小値）で記録する場合の電源については、別途お打ち合わせとなります。）。
• GY式精密水位計で使用するデータロガーは”簡易防水”構造なので、多少の雨滴がかかっても大丈夫です。
• データ回収は、データコレクタ、通信アダプタ（どちらもオプション）で簡単に行えます。特に、データコレクタ（UIZ-GY□□□-LR）を使用した場合、データ回収時に現地へパソコンを持参せずにデータロガーの設定およびデータの回収ができます。
• データコレクタおよび通信アダプタに付属ソフトのスケーリング機能で水位への換算およびグラフ表示ができます。

※データロガーとセンサ電源は”完全防水”ではありません。ロガー収納ボックスに入れて下さい。
※UIZ3635の接続コネクタはUIZ5042へ接続することができません。変換ケーブルが必要になります（お問い合わせください。）。

動作原理

• 磁歪線に矢印Aのような電流パルスを与えると、磁歪線軸方向全域に円周方向の磁場が生じます。
• マグネットを上図のように配置すると、その部分にのみ軸方向磁場が与えられ、円周方向磁場との合成によって点線で示す斜めの磁場が生じ、この部分にのみねじり歪みが発生します。この現象をWiedemann効果といいます。このねじりは一種の機械振動ですから、金属である磁歪線上を超音速で伝播することになります。
• GY式水位センサでは、この超音波の伝播時間を計測し、マグネットの絶対位置をアナログ出力に変換し、データロガーで収録します。

●高精度
従来の圧力式水位センサでは得られない0.01%FS以下の高分解能、0.05%以下の非線形性を有します。また温度影響はありません。

●優れた耐環境性
センサプローブ部は完全密閉構造に設計できるので、油中、海水中での使用ができ、耐圧も35Mpa以上が可能です。

●機械的寿命が無限大
センサプローブとマグネットは非接触であるため、機械的寿命は無限大です。

使用例

オプション