「ウイジン」の名の由来
話は遠く神話の世界に遡ります。日本神話を紐解きますと最初に現れたのは天之御中主神(アメノミナカノヌシ)、それに続く神々の中に宇比地邇神(ウイヂニノカミ)、須比地邇神(スイヂニノカミ)の2対の神が登場します。よく知られたイザナギ・イザナミより4代前ですから相当古く、天地創造に続く国土の形成に関わった神々の一人です。「宇比地(ウイヂ)」は「泥土(ウイヂ)」とも書き、泥と海水が混じり合い浮脂状にドロドロした状態を表し、大地の元となる泥(水と土)に関係にある神のようです。
戦後間もない昭和22年、創業者(森武保)は、戦禍で錆び付いた鉄製品の、今で言うリサイクルにとクエン酸とアンモニアを主とした錆落としを考案しました。そして、宇比地邇神(ウイヂニノカミ)から<ウイジンの液>と名付けて売り出し、社名も「合資会社ウイジン工業社」としたということです。その後、水位計など計測機器を手掛けるようになり、今日まで「水と土」とに関わって来ました。
地球上に生まれた人類として、我等が偉大なる「大地」を守って行こうというのも、この社名に戴いた大地の形成に関わる神「ウイジン」に導かれてのことなのでしょう。神代から遠い科学の発展著しい現代には、「水と土」を相手に、計測の面でお役に立っていきたいと思っています。
宇比地邇神(ウイヂニノカミ)は、島根県の出雲市の近くの来待(きまち)にある「宇由比神社」にお祀りしてあります。「宇由比神社」は出雲風土記にも出ている大変古い由緒ある神社です。小さいながらも大社造りの凝ったお社です。 |
ウイジンのロゴマークについて
「人と水と土のわ」のイメージです。
丸い地球を人が支え、周りは技術を表す歯車で型取っています。
上段の青は「水」、下段の茶色は「土」を表します。
中央の”UIZIN”は上から見ても下から見ても”UIZIN”です。